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2024年04月19日

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2009年06月20日

◆「第5共和国」10.26場面の裏話(2)

◆朴正煕の3人の子供

金桂元秘書室長から大統領逝去の知らせを受けた朴正煕の長女・槿惠は、
開口一番「休戦ラインは大丈夫ですか?」と国の危機管理について尋ね、
気丈な面を見せている。

朴正煕には、陸英修夫人との間に、
長女・槿惠、次女・槿暎、長男・志晩の3人の子供がいた。
彼らの母親である陸英修は、1974年8月15日に行われた光復節記念式典で、
大統領を狙撃した在日韓国人の文世光と警護室との銃撃戦の最中、
流れ弾に当って命を落としていた。
3人の子供たちは、両親をテロという悲劇的な行為によって失ったのである。

長女の槿惠は、陸英修女史の死後、ファーストレディとしての役割を
担っていたが、この当時、崔太敏という人物が総裁を務める
セマウム奉仕団という団体の活動に心血を注いでいた。
ところが、金載圭率いるKCIAによって、崔太敏総裁と団体の不正を
調査されてしまった為、槿惠は金載圭を酷く恨んでいた。
度々父親に、金載圭KCIA部長を更迭するようにせがんでいたという。
崔太敏と同団体の不正は深刻なものだったらしく、大統領も実の娘が
関わっている問題だった為、かなり頭を痛めていた。
当時の状況を知る者達は、次女の槿暎も含めて崔太敏を非難している。

長男の志晩が制服姿でジープに乗って大統領の通夜に駆けつける場面がある。
彼は当時、陸軍士官学校に通っていたが、学校を抜け出しては、
悪友達とつるんで女遊びをするなど、素行不良の問題児であった。
両親の悲劇的な死が朴志晩の人生に暗い影を落としたのだろうか。
彼はその後も幾度となく覚醒剤中毒で逮捕される生活を送った。
林常樹(イム・サンス)監督の映画「ユゴ 大統領有故(그 때 그 사람들)」の
冒頭部分にある朴正煕大統領の実際の葬儀場面が上映禁止になったのは、
朴志晩の抗議によるものである。

pch-familiy.jpg











 
 


左:朴志晩、中央:朴槿暎、右:朴槿惠。

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2009年06月16日

◆「第5共和国」10.26場面の裏話(1)

「第5共和国」の日本語版DVDがレンタル開始された。
しかし、韓国人には解っていても、外国人である日本人視聴者には
解り難い場面もあると思うので、ドラマ内の10.26場面についてのみ
補足解説をしてみる事にする。
***********************************************************************
◆回想の陸英修女史

朴正煕大統領夫人・陸英修は、韓国の歴代ファーストレディの中で
最も人気の高い人物である。
陸女史は金載圭の回想の中でのみ登場しているが、
この僅かな場面で陸女史の役割を垣間見る事ができる。

pch15.jpg












金載圭の回想は、いきなり朴正煕と陸英修の夫婦喧嘩から始まる。
その場に居た堪れなくなって帰ろうとした金載圭を、
陸女史が玄関まで見送りに来る。その時の2人の会話。

「金将軍(※1)は誰の味方ですか?」
「私はいつでも奥様の味方です」

この台詞のみでは、まるで口説き文句のようだが、
会話の真意は以下のようなものである。

「金将軍は大統領の味方ですか?
 それとも李厚洛(※2)や朴鐘圭(※3)の味方ですか?」
「私は奥様が支える大統領閣下の味方です」

陸英修は常日頃から、李厚洛や朴鐘圭といった
権勢を振るう側近達の存在を懸念していた。
その事を度々夫に進言しており、別名「青瓦台の野党」とも呼ばれていた。
しかし、朴正煕自身は、場面の台詞にもあるように夫人が政治に
口を出す事を快く思っておらず、時には夫人に手を上げる事もあったという。

※1……金将軍
金載圭はこの当時、維政会議員で、KCIA次長に任命される前日の出来事であった。
中将で退役した元軍人であった為、ここでは「将軍」と呼ばれている。
※2……李厚洛(イ・フラク)
第6代KCIA部長で、大統領府秘書室長も務めた。
名前のイニシャルから取って、通称・HR。
頭脳明晰な人物として知られ、「諸葛曹操」の異名を取った。
KCIA部長時代に金大中拉致事件を起こし、その責任を取って辞任。
以降は表舞台から去り、隠遁生活を送った。
※3……朴鐘圭(パク・チョンギュ)
車智澈の前任の大統領府警護室長。
5.16軍事クーデターにも参加し、朴正煕に重用される。
「ピストル朴」の異名を持ち、長官をも殴打するような激しい気性の持ち主だった。
警護室は大統領に女性を宛がう事に関わっていた為、
その事で度々陸女史から責められていた。
文世光による大統領狙撃事件で陸英修が死亡し、
その責任を取って警護室長を辞任した。





2009年03月08日

◆イチャムについて

78fb035a.jpg
















ブログに頂いたコメントのお陰で、「イハヌ」と「イチャム」の関連が判りました。
「イハヌ」が「イチャム」へと改名したそうです。

イチャム氏はドイツ出身で、元の名前はBernhard Quandt。
マスコミ関係とベンチャー企業に携わっています。

95年には、第31回百想芸術大賞演技賞を受賞。

韓国語や、母国語であるドイツ語の他にも、英語、フランス語、
ラテン語、スペイン語、イタリア語に堪能だそうです。





2007年11月17日

◆白壹燮が李会昌候補に暴言

95年のMBCドラマ「第4共和国」でブチキレ金炯旭役を演じた俳優の白壹燮が、
何と大統領候補の李会昌に暴言を吐いた事で話題になっていた! 

pis01.jpg










タレントが李会昌候補に暴言、ハンナラ党が陳謝
朝鮮日報 2007年11月16日 
 野党ハンナラ党のカン・ジェソプ代表は15日、同党の大統領候補、李明博(イ・ミョンバク)氏を支持するタレントの白日燮(ペク・イルソプ)氏が無所属の李会昌(イ・フェチャン)候補を「死ぬほどやられればよい」などと批判したことについて、「党とは関係ない個人的な行動だ」とした上で、「発言が李会昌候補の心を傷つけたならば誤りであり遺憾だ」と陳謝した。  カン代表は「李会昌候補を批判するなら、政策や路線が正しくないとか、割り込み出馬だとかいう材料で攻撃すべきだ」と指摘した。白氏も発言について、「聴衆の気分を和らげようと、冗談のつもりで話した発言だった」と釈明した。  これについて、李会昌候補陣営の広報担当者は「党の公式行事で行った発言が冗談とは。ハンナラ党は政治を冗談で行うのか。こういう政党に政権を任せてはならない」と不快感を表明した。 
金鳳基(キム・ボンギ)記者




2007年08月12日

◆踊れる読経!韓国の梵唄

kr-b.jpg

かなりマニアックなワールドミュージックまで手がけるビクター(ビクター
伝統文化振興財団)から出た「韓国の梵唄【靈山齋】太古宗奉元寺」。

仏教音楽というから、日本の声明のようなものか?と思っていたが、
聴いてみると似て非なるものであった。
いや、むしろ全くの別モノのようにも感じる。

韓国の「梵唄」と日本の「声明」では、一音を幾通りもの節をつけて
発声する読経という点では共通するのだが、音楽スタイルは
それぞれの御国柄が顕著である。

声明は非常に厳かで重苦しく、「能」に近い不可思議性を持っている。
対する梵唄は、驚くほど快活で、韓国伝統芸能の極致とも言えるような
賑やかさである。読経というより、まるでパンソリかシナウィを聴いて
いるような躍動感なのだ。

声明が、煩悩を超越した上で謡われるものに対して、梵唄はむしろ
世俗的なものを昇華しながら愉しんでしまおうとしているかのようだ。

様々な韓国の伝統楽器を用い、実際に舞踊も行われるそうだ。


1.掛仏移運

巨大な仏画に仏を迎える儀式というこの曲は、20分に及ぶ長さだが、
静かでもなく、かと言って騒々しい訳でもなく、アルバムの
幕開けには相応しいものである。


2.伏請偈
3.千手バラ

まるで日本の民謡のような静かな読経の2から、シナウィのような3へ。
単調な読経とそれを取り巻く騒々しいほどの吹打との
バランスが絶妙で、官能的ですらある。

4.道場偈

5.法鼓舞

6.三挙仏・振鈴偈

7.香水羅列

8.特賜加持・四陀羅尼

9.加持偈・普供養真言・普回向真言

終盤の「普回向真言」は最も音楽的であり、土俗的な匂いもする曲。

10.和請・祝願和請

女声ソロ。前半の「和請」はパンソリによく似ている。
後半の「祝願和請」は民謡のような節回し。
「万歳、万歳、万々歳、大韓民国~」 という件が
あるところが如何にも韓国的。

11.華厳施食・般若心経

おなじみの「般若心経」韓国語版が聴ける。
そして、この曲が最も日本の読経に近い響きを持っている。

12.功徳偈・法性偈




◆「韓察日記」について

10.26事件に関する補足と
MBC共和国シリーズ中心の
韓国雑記的ブログ。更新激少。
リンク&アンリンクフリー。
詳細はコチラ



10.26朴正煕大統領射殺事件




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