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2024年04月26日

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2011年06月12日

◆金桂元元KCIA部長

本日(6月12日)のテレビ朝日「サンデー・フロントライン」で、
よど号ハイジャック事件の特集が放送されました。

そこに、当時のKCIA部長・金桂元氏が証言者の一人として登場。
よど号が平壌空港から金浦空港に行き先を変更させられた経緯を
日本語で語っておられました。
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2010年04月11日

◆李厚洛元中央情報部長が死去

lhr.jpg

ちょっと遅い情報。

朴正煕政権時、青瓦台秘書室長や中央情報部長を務めた李厚洛氏が
2009年10月31日老衰のため死去。享年85歳。





2006年12月11日

◆映画「朴大統領暗殺」

朴正煕大統領暗殺事件をテーマにした映画「그 때 그 사람들(その時、その人々)」が 「朴大統領暗殺」という邦題で、「シネマート新宿」で上映された。

この映画、前評判があまり良くなかったので、元々期待してはいなかったが、
実際に見てみた感想は、「確かにつまらない」

つまらないと判っていて、わざわざ見に行ったのだから
別に腹も立たないが、代わりに腹が痛くなった。
ウェーブに襲われる度に「まだ終わんないのか(>_<;)」と。
ま、その程度の内容。

朴大統領暗殺事件にワケも分からず巻き込まれた人々の哀愁を
ブラックジョークで表現した…らしいのだが、哀愁もクソもない。
何故なら、出てくる人物洩らさず全員がDQNなので、
少しも感情移入できないのである。
IQが低いだけでなくEQも低いのだから、そこからどうやって
人間ドラマなんぞ生み出せるのか。


全裸死体を晒したパク大統領(橋本龍太郎ソックリ)
行儀の悪い秘書室長
パンツ丸見えの警護室長
ウンコが出ないキム部長
歩哨に顔すら憶えてもらってない参謀総長

わかった。
登場人物が総DQNである事は充分にわかった。


で、何なの……?


何が言いたかったの?


……と。


韓国のブログで、「この映画に苦情を訴えるべきなのは、朴正煕の
遺族ではなく金載圭側の遺族なのではないか」という意見を目にした。
確かにそうかもしれない。
いや、それ以上に金載圭の部下の遺族の方が不満だろう。
上官の命令を遂行したら、死刑になってしまった悲劇。
嗤うところじゃないのだが。

韓国人は10.26事件もこの映画の意図も解ってて見るのだから、
まだ嗤う権利があるだろう。

しかし外国人はどうなのか。

我々にそれを嗤う権利があるのか。


それでも、こんなマニアックな映画に足を運ぶ人達は、やはりよく事情を
御存知のようで、帰り際、おばさん達が「『第5共和国』の方が
詳しいでしょ。これはコメディだからね……」と話していたのを耳にした。

その冷笑こそ、この映画が求めるテーマだったのではないかという
皮肉すら浮かんでしまう。





2006年12月02日

◆「朴正煕、最後の一日」

「10.26朴正煕大統領射殺事件」というサイトでチンタラと翻訳していた
「朴正熙의 마지막 하루」が、今年の初夏に「朴正煕、最後の一日」というタイトルで
草思社から出版された。

いつまで経っても進まない私の疑わしい訳文を読むよりも、
本を買って、プロの方の訳文で安心して一気に読まれる事をお薦めする。

おそらく、これまで出版された10.26事件関係の本の中で
最も詳細に描かれた内容である事は、十中八九間違いないだろう。

趙甲濟記者は、以前にも10.26事件について詳細に取材した
「有故!(邦題:韓国を震撼させた十一日間/JICC出版局)」を
著している。

ただ、その頃と比べると、明らかに趙記者は朴正煕信者の一人と
なってしまい、ジャーナリストとしての中立性を失うような記述が
幾つか見られるのが残念だ。

例えば、「金載圭の民主主義」の項には、「米国式の民主主義に盲目的に
追随することは事大主義であると断じ、主体的な立場で韓国式の民主主義を
作ろうとしたのが朴正煕だった。その韓国的民主主義を理念にして
誕生した維新体制の――」という件が見られるのだが、
むしろ朴正煕による独裁色を強めたのが維新体制であって、
民主主義とは水と油のようなものを、わざわざこじつけてまで
民主主義に結びつけてしまうのは何ゆえか。
反体制的な人物なら政治家だろうが学生だろうが、片っ端から
逮捕連行して、中情や保安司で拷問するような維新体制は
民主主義じゃないだろう。どう考えても……。

また「超人」の項では、死に臨んだ朴正煕の姿を殊更に美化している。
逃げ惑った金桂元や車智澈の姿を「正常な行動」とし、胸部に銃弾を
受けても「私は大丈夫だ」と答えた朴正煕の姿を「無謀な」行動として、
いわば反語的に書き表す方法は技巧的ですらある。

だが忘れてはいけないのが、朴正煕は女の膝の上で最期を迎えたという事だ。
この女達は、やもめの朴正煕を慰めるために遣わされた存在なのだ。
マンセー派から見れば、朴大統領は究極的な危機に遭っても
泰然としていられる立派な指導者であり、逆にアンチ派から見れば、
酒池肉林の場で最期を迎えた俗物人間という事になるのだ。

朴正煕は、歴代大統領の中で最も功績のあった人物として、
韓国国民から非常に人気があるが、一方でネティズンを中心に
アンチ派も多数存在する。
理由は言うまでもなく、独裁政権下での拷問などの人権侵害であるが、
面白い事に、当時を知らない筈の若い世代の間にアンチ派が多く
占めているのだ。

後には、「만화 박정희(マンガ朴正煕)」のような、若い世代をターゲットに
したと思われるアンチ朴正煕な出版物もあり、極端な美化と叩きで
対立させなければ中立を保てない状況にあるのかもしれない。
(この「만화 박정희」も購入したのだが、とても気分が
悪くなるような内容で、買って後悔したものの一つだ)

どんな人間にも、良い面もあれば悪い面もある。
韓国に「漢江の奇跡」と呼ばれる高度経済成長をもたらせた朴正煕は、
国民を飢餓から救うと同時に迫害も行った。
酒池肉林に溺れたのは、妻を銃弾で亡くした淋しさからでもあった。

朴正煕は、正義の使者でもなければ稀代の悪党でもない。
そんな男が迎えた10.26事件は、韓国現代史に深く刻まれている。







2006年05月07日

◆V for Vendettaと金載圭

 韓国のサイトで、「V for Vendettaと金載圭中央情報部長」というタイトルの投稿があったので訳してみる。

 昨日、友人と一緒に「V for Vendetta」という映画を見た。マトリックスの兄弟が作ったという事はどうでも良かったのだが、Natalie Portmanが出るというので…vv見た。この映画を見る前に、新聞に載っていた評を少し見たのだが、昔の英王室時代に自由を求めて、議事堂を爆破しようと計画した最中、絞首刑に処されたガイ・フォークスという人物がモデルであると聞いた。この映画を見て、もう一つ奇妙に感じたのは、映画の主人公であるV(ガイ・フォークスのマスクを付けている)と10.26の金載圭中央情報部長が繋がって見える点だ。
 朴正煕政権も、映画に描かれる全体主義と類似している。社会発展のために(統治者の都合の良いように)個人の自由と人権は無視されてきた。例えば、映画に出てくる通行禁止令も朴正煕政権時に存在していた。また、映画ではテレビ放送局が一つ(BTN)だけ存在するが、これは政府放送局である。朴政権の時には、これとは少し異なるが検閲制度が存在したし、統治者に都合の良い情報だけが大衆に報道された。
 金載圭中央情報部長とVとの比較に戻ってみる。Vは映画での全体主義的英国家を憎んで反社会的な人物となった。それだけでなく、彼も人間なので復讐の感情を持っていた。社会に対する不満以上に、復讐心が先んじていたのではないかとも思える。金載圭中央情報部長の場合はどうだったのだろうか?彼は10.26を起こす前までは、朴正煕大統領の忠実な部下であった。80年代の拷問政治の温床だった南營洞対共分室(※)(彼がここで全斗煥元大統領から拷問を受けて辛酸を舐めたのは皮肉としか言いようがない)は、まさに金載圭中情部長の作り出した物ではないのか。しかし、金載圭部長とVには少し異なる点がある。金部長の場合は、車智澈に権力闘争で圧されているという不安感が10.26を後押しさせた。金載圭部長は車智澈室長を排斥しようと試みたが、無謀にも歴史は彼を体制転覆犯に仕立て上げてしまった。
 金部長が亡くなってから、いつの間にか長い月日が過ぎたようだ。彼が「V for Vendetta」のVのような評価を受ける事はできるのだろうか?Vを見ると、金載圭中情部長が頻繁に思い起こされるのは、私にとって興味深い事だ。


※訳註:南營洞はソウル特別市龍山区にある行政洞の一つで、ここの対共分室は全斗煥政権下における拷問政治の象徴的存在として恐れられていた。金載圭が連行されて調査を受けたのは、同じ龍山区にある西氷庫洞分室の方である。

ソース


 この記事を読んでから、「V for Vendetta」の公式サイトに行ってみた。そこに気になる事が書いてあった。

 フォークスらは公衆の面前で首をくくられ、火あぶりにされ、四つ裂きにされたが、それは“国賊”に対する当時のならわしだった。今でも英国では11月5日になると、かがり火を焚き、花火を打ち上げ、フォークスの国家転覆計画が未然に終わったことを祝う。ガイ・フォークスの仮面が国中で売られ、“ガイ人形”もろとも火にくべるのが習慣になっている。

ガイ・フォークスと四つ裂きの刑についての参考サイト→死刑執行人もまた死す


 「V for Vendetta」という映画で、ガイ・フォークスは再評価された形になるが、英国では今でも逆賊扱いになっているという訳だ。
 私は常々、朴正煕の開発独裁や大統領弑害犯である金載圭に対して、なぜ韓国人が彼らを英雄か逆賊か白黒ハッキリ付けようとするのか疑問に思っていたが、韓国での議論と、英国におけるガイ・フォークスへの扱いを比較すると、もしかしたら、韓国人の方がよっぽど一人の人物に対して多角的な評価を下そうとしているのかもしれないとも考えるようになった。




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10.26朴正煕大統領射殺事件




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