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2009年06月16日

◆「第5共和国」10.26場面の裏話(1)

「第5共和国」の日本語版DVDがレンタル開始された。
しかし、韓国人には解っていても、外国人である日本人視聴者には
解り難い場面もあると思うので、ドラマ内の10.26場面についてのみ
補足解説をしてみる事にする。
***********************************************************************
◆回想の陸英修女史

朴正煕大統領夫人・陸英修は、韓国の歴代ファーストレディの中で
最も人気の高い人物である。
陸女史は金載圭の回想の中でのみ登場しているが、
この僅かな場面で陸女史の役割を垣間見る事ができる。

pch15.jpg












金載圭の回想は、いきなり朴正煕と陸英修の夫婦喧嘩から始まる。
その場に居た堪れなくなって帰ろうとした金載圭を、
陸女史が玄関まで見送りに来る。その時の2人の会話。

「金将軍(※1)は誰の味方ですか?」
「私はいつでも奥様の味方です」

この台詞のみでは、まるで口説き文句のようだが、
会話の真意は以下のようなものである。

「金将軍は大統領の味方ですか?
 それとも李厚洛(※2)や朴鐘圭(※3)の味方ですか?」
「私は奥様が支える大統領閣下の味方です」

陸英修は常日頃から、李厚洛や朴鐘圭といった
権勢を振るう側近達の存在を懸念していた。
その事を度々夫に進言しており、別名「青瓦台の野党」とも呼ばれていた。
しかし、朴正煕自身は、場面の台詞にもあるように夫人が政治に
口を出す事を快く思っておらず、時には夫人に手を上げる事もあったという。

※1……金将軍
金載圭はこの当時、維政会議員で、KCIA次長に任命される前日の出来事であった。
中将で退役した元軍人であった為、ここでは「将軍」と呼ばれている。
※2……李厚洛(イ・フラク)
第6代KCIA部長で、大統領府秘書室長も務めた。
名前のイニシャルから取って、通称・HR。
頭脳明晰な人物として知られ、「諸葛曹操」の異名を取った。
KCIA部長時代に金大中拉致事件を起こし、その責任を取って辞任。
以降は表舞台から去り、隠遁生活を送った。
※3……朴鐘圭(パク・チョンギュ)
車智澈の前任の大統領府警護室長。
5.16軍事クーデターにも参加し、朴正煕に重用される。
「ピストル朴」の異名を持ち、長官をも殴打するような激しい気性の持ち主だった。
警護室は大統領に女性を宛がう事に関わっていた為、
その事で度々陸女史から責められていた。
文世光による大統領狙撃事件で陸英修が死亡し、
その責任を取って警護室長を辞任した。

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