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2006年03月03日

◆朴根瀅と李大根

私が初めて韓国のドラマを見たのは96年の事。
MBCの「第三共和國(ドラマのOPには漢字で表記)」である。

もちろん最初のきっかけは、その続編に当たる「第4共和国」だ。
当時、全斗煥と盧泰愚、2人の大統領経験者が逮捕された事もあって、
それと併せて、韓国で放送されている政治史再現ドラマが、
日本でも紹介されたのである。

10.26事件に関心を持ち始めて間もなく、貪るように資料収集
していた時期でもある。どんなに自分が「第4共和国」を
見たかったか、今更語るべくもない。

しかし、日本国内のドラマでさえ、過去のものは見る事が困難である。
まして外国の作品となったら、韓国に知り合いでもいない限り、
「第4共和国」を見る事は叶わないだろうと、半ば諦めてもいた。

ところが!

私が全く予期せぬほど、それは早く実現したのである。
神田神保町にあるアジア映画という店で、何と「第三共和國」が
レンタルされていたのだ!

私は店長に頼み込んで「第4共和国」を入荷してもらい、
遂に悲願の「第4共和国」を見る事ができたのである!!!


…前置きが長くなってしまったが、私は全くと言っていいほど、
韓国の役者に対して知識を持っていなかった。故に、「三共」や
「4共」で出演している人達が、初めて接する韓国の役者である。

私は、「4共」のOPに出ている配役を拙いハングルで書き写した。
当時は、人名のハングルを読むのも、ビデオを一時停止して
やっとの事だった。そして、自分の持っていた、韓国情報の書籍に
記載されている役者名と照らし合わせてみた。
そうして、一致した人物が李大根、朴根瀅、白壹燮の3人であった
のだが、この時点では名前しか判らないので、実際に彼らが出演して
いる映画を借りて見る事にした。

その作品については、また後日触れる事にするが、
そういう経緯もあって、この3人には特別な思い入れがある。
何しろ、「4共」で彼らが演じた役は車智澈、金載圭、金炯旭と
きているのだから。

特に李大根と朴根瀅の2人は、10.26事件の中心人物を演じた
だけでなく、「三共」にも出演していて御馴染みになっていたという
面もあり、自分にとっては、かなり愛着のある役者でもある。
私がファンだと言える韓国のタレントは李チャンファン、李大根、
朴根瀅なのだろう(つまり、しっかり10.26メンバーなのだが)。

朴根瀅は、「三共」では比較的大人しい朴鐘圭を演じていた。
彼が激昂した場面はたった一度しか記憶にない。
現役軍人時代はほとんど車智澈とセットで行動し、狂人の如く吠える
後輩を宥める役回りだった。
ピストル朴の面影はあまり見られず、やや地味な印象だった。

李大根は、「三共」「4共」共に、同じ車智澈役である。
「三共」の時は狂人か野獣のようであったが、「4共」になったら
だいぶ人間らしくなっていた。

朴根瀅が「4共」では金載圭役になった事もあり、朴根瀅と李大根は、
先輩後輩の間柄から、途端に犬猿の仲へと変わる。 

20060303a.jpg  

↑「第三共和國」朴鐘圭役の朴根瀅。 

20060303b.jpg 

↑「第4共和国」金載圭役の朴根瀅。
髪型や眼鏡で、しっかり役作り。
 

20060303c.jpg  

↑「第三共和國」車智澈役の李大根。 

20060303d.jpg 

↑「第4共和国」車智澈役の李大根。
コミカルな雰囲気で憎めないキャラだ。
 

20060303e.jpg  

↑「第三共和國」では、よく一緒に行動していた2人。 

20060303f.jpg

↑「第4共和国」では不仲。この後、遂に…。

「4共」での朴根瀅は良い味を出していた。
人間味があり、大統領射殺に至る経緯を比較的丁寧に描いていた
せいか、暗殺者・金載圭に同情できるほどであった。
その描写の正否はともかく、演じた当時の朴根瀅がリアル人物の年齢に
近い事もあって、「第5共和国」の金載圭よりも説得力があり、
自分にとって印象に残った事は間違いないのである。


2人とも、かなり有名な役者である事も判った。
朴根瀅は受賞歴の多い技巧派俳優のようだ。
(2005年にもKBS演技大賞を受賞している)

しかし、近年、李大根の方は消息を聞かなくなった。
2003年辺りで出演作品の情報が止まっている。
彼は80年代の韓国を代表する役者だっただけに、
このまま現在流行の韓流スターに押し流されて欲しくないものである。

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